浮気で肥満防止?

科学は本来、善悪で判断できるものではない。ただ人間がそれを利用するにあたって、倫理的な規制が必要なだけだ。

そういう世界の中で科学ジャーナリストとして活躍してきたためか、それとも恋愛論についても著書があるほど男女の問題には造詣が深いためか、あるジャーナリストは、「分散恋愛」に理解を示す。

『SAY』の「誰でも一度は必要な時がある 分散恋愛という処方箋」で、男性の「当事者にとってはたまらない」と断わりながらも、次のように彼女らを応援するのだ。

でも第三者的に考えると「たいした女だなあ」と思う。男の嫉妬をかわす力、人を見る眼、そしてなにより、それだけ男をひきつける魅力。その能力はやはり認めざるを得ない。

風当たりも強いでしうにね、男女双方から。そんな中で頑張っているんだから、やはり利害の枠を超えて、応援したい気持ちになりますね。

ちょっと誉めすぎのきらいもあるが、そのジャーナリストは、かつてダイエッ卜本『今度こそ、やせられる「心でやせる」科学』で、次のようなアドバイスを、中年太りになりそうな既婚女性に向けて書いている。

まさか浮気を勧めるわけにはいかないが、夫以外の周囲の目を意識してみるというのも、ひとつの手である。それも無理なら、せいぜいカガミとニラメッコする習慣をつけたい。

なにしろブルーバックスのシリーズとして出た科学書だから、「浮気で肥満防止」だなんて書けなかっただろうが、本当は、そう言いたかったのが行間から読み取れる。(それとも、そう読み取っちゃ、いけなかったかしら。でも、「まさか浮気を勧めるわけにはいかないが」と、わざわざ断わっているところが、あやしい。「わけにはいかないが、許されるものなら勧めたい」という気がなければ、「浮気」に言及しないのでは。)

痩せれば魅力的になるとは限らないが、ここでそのジャーナリストが勧める「夫以外の周囲の目を意識」するというのは、そうやって自分の魅力を高める結果をもたらしてくれるだろう。こうして素敵になった人妻の前には、誘惑者が現れるものなんだけどなあ。

そのジャーナリストのような科学関連業種ではないが、『MORE』の記事では、ハンサムな25歳営業マンが、複数恋愛をする女性に、やはり次のようにエールを送っている。

複数恋愛する女性を否定はしませんね。何人もの男を相手にできる女は、頭がキレるし自信もある。何よりフェロモンが出てるから、たいていの男はそういう女の「目ビーム」にヤラれちゃうよね。

もしかして、複数恋愛できるのは「イイ女」? そしてそんな「イイ女」を「イイ男」は認めてくれるのね!そう読めるのが、このハンサム君(顔は知らないので1度会ってみたい)のコメントなのだ。